溝口のノクティプラザ1階のフードコートが、第7回「ウッドデザイン賞」を受賞した。環境改善や国産木材の発信を目指してリニューアルした同所が、木を使った地域や社会活性化への取り組みとして受けた栄誉だ。
ウッドデザイン賞は木で暮らしと社会を豊かにする製品や取り組みを表彰し、木材の利用促進を目指すもの。受賞したフードコートは「FIND WOOD FOOD COURT」として(株)エイムクリエイツのプロデュースのもと昨年9月にリニューアル。「木の良さに気づく新・食空間」を掲げ、国産家具メーカーのワイス・ワイスによる北海道のナラと栗、九州の山桜とセンダンを使ったテーブルや小田原市の杉を使ったオリジナルチェアを設置している。この5種の国産木材に直接触れることができるほか、それぞれの木の特徴や用途を解説したポップを用意。特設サイトにつながる二次元コードも記載し、利用者が気軽に情報を得られるよう工夫している。運営するみぞのくち新都市(株)の石川雅道専務は「ノクティの柱の一つである環境への取り組みを認めてもらえてありがたい」と喜びを語る。
リニューアルに際しロゴや特設サイトなどのデザインを担当したノクチ基地=下作延=の山本美賢(よしかた)代表は「地元の代表的な施設に制作で関わることができ、賞までもらえてダブルで嬉しい」と話す。ノクティ壁面の大画面で流す映像も制作し、音楽も含めて全て川崎市在住のメンバーで手がけた。「オール川崎のチームで担当できた。目指している『制作の地産地消』にも近づけたのでは」と手応えをみせる。
スタートは「お客様の声」
ノクティではリニューアルに先立ち、利用客に2回のアンケートを実施。「落ち着いた空間にしてほしい」という声から複数のイメージを提示し、選ばれたのが「ナチュラルな木」のイメージだった。「スタート地点はお客様の声だった。これからも思いや考えを聞かせてもらい、施設をさらに進化させていけたら」と石川専務。「ぜひ来て、国産木材を触って感じていってほしい」と呼びかけている。
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