JR武蔵溝ノ口駅と高津消防署は3月2日、人身事故が起きた際のジャッキアップ訓練を同駅の電留線で実施した。
ジャッキアップは、器具などを使って車体を持ち上げる作業。当日は、同署の署員20人が参加し、JRの職員から車両の構造などについて説明を受けた。
職員は、車両の下に設置されている箱に1500ボルトの電圧が通っているものがあることや、架線から電気を取り入れる「パンタグラフ」の降下により電気が切れることを解説。人身事故の現場対応では、感電防止のためパンタグラフの降下を求められることも多いというが、車両内の気温上昇による体調不良者が出るなど、二次災害も懸念されることを説明した。車両内に移動し、停車時のドアの開閉方法や運転室との連絡の仕方などの実演も行った。
その後、署員らはジャッキアップ訓練を開始。土のうや敷板、鉄板などを車体の下にはさみ、空気ボンベを操作して車体を持ち上げた。車体の下にもぐり込み、状況を確認しながら真剣な表情で取り組んでいた。
救助隊長の宮崎直人(なおひと)さんは「実際の車両を使って訓練する貴重な機会をもらえて感謝している。駅員の方と顔を合わせることもできたので、うまく連携して市民の皆さんの安全を守れるよう、今後も訓練を重ねていきたい」と話した。
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