劇団四季ミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』でタング役を務める 長野 千紘さん 川崎市在住 劇団四季俳優
舞台上でリアルに生きる
○…カルッツかわさき(川崎区)など、5月から全国で上演される『ロボット・イン・ザ・ガーデン』に出演。アンドロイドが活躍する近未来で、主人公ベンが出会う旧式ロボットのタングを演じる。人間ではない存在だが「子どものように、世界を旅しながら空が青いことや生命の躍動感などを知り、成長していく」役どころ。舞台を通じて「日常の中にある、心が豊かになるきらめきを伝えられたら」。
○…上演中はパペット(人形)の頭部を操りながら歌い、セリフを発する。2人1組でパペットを動かすため「ちょっとでもずれたら大変。その分、ペアとぴったり息があうと操作が軽く感じるんです」と花が咲いたように笑う。劇団の先輩からは「優しいところが特長だね」と自身が演じるタングを評価される。パペットに観客の目が向くよう、自分の顔や体で表現することは制限し、言葉の表現に気を配る。「相手のセリフを受け取り自分が感じた思いを、パペットの技術にのせて表現することが必要。難しいけれど、楽しい」とやりがいを語る。
○…群馬県出身。幼い頃からバレエやピアノ、合唱に触れてきたが、飛び抜けてできるものがないことがコンプレックスだった。高校でミュージカルを上演する部活に入り「まんべんなくやってきたことを生かすことができる」と、俳優の道を志す。2011年、劇団四季に入団した。
○…リフレッシュには「空がひらけて気持ちいい」という多摩川の河川敷でランニング。夕焼けや道端に咲く花を見ながら走ると、気持ちが明るくなる。街の風景から「心の栄養」を取りながら、「自分で芝居を決め込まず、舞台上で感じたまま生きた表現をする俳優を目指したい」とまっすぐな目で言い切る。
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11月22日
11月15日