川崎市立末長小学校(雲林院泰夫校長)で6月30日、富士通ゼネラルの社員による出張授業が行われた。
向かいに位置する関係から、末長小創立当時からさまざまな連携を行ってきたという同社。行われたのは6年生の家庭科の授業「夏をすずしく爽やかに」で、昨年に続き2回目。エアコン製造を手がける同社が、エアコンの涼しさの仕組みや、暑い時期の上手な使い方などを実験を交えて説明するもので、この授業で同校は川崎市のスマートライフスタイル大賞奨励賞を受賞している。今年は3日間にわけ、全6クラスで実施された。
30日に行われた6年5組の授業には児童35人が出席。社員からの説明後、6班に分かれてミニエアコンを製作し、冷たい空気が下に流れる仕組みなどを学んだ。
換気方法を実験で
講師を務めた同社の社員から「教室をどう換気したらいいかな」と投げかけられ、より効率的な換気の方法を探ろうと、社員手作りの装置を使った実験も実施。4つの窓を配置し室内に見立てた模型の中に、ドライアイスを入れて空気の流れを可視化。「どの窓を開ければより換気されるか」を検証した。対角にある2つの窓を開けるのが効率的だとわかると、児童からは歓声が上がった。また「ミニエアコンでは保冷剤で涼しくしたけど、本物ではどうやっているの」「高い山に登ると寒いのに、冷たい空気が下に行くのはなぜ」などの質問が上がった。
授業を受けた小川遙久さんは「対角線に窓を開けることで全体の空気が換気できることがわかった。家でも試してみる」と笑顔を見せた。白坂航樹さんは「(換気機器の)ロスナイがすごいと思った。換気に便利だとわかった」と話していた。
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