区内在住の主婦、石井絵美さんが、介護について多くの人に学んでもらう場を提供するため現在、準備を進めている。
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「皆で助け合う場に」
「40〜80代 介護の勉強会」と銘打たれたこの企画は、全6回の講座。久本にある「コミュニティカフェ ココデ」を会場に月に1回、土曜日午前10時から「親の介護で知っておきたい『こんな時どうする?』」をメーンテーマに、各回ごとに専門分野の講師などを招きレクチャーを実施する。
現在50歳の石井さんは「(自分たち)子ども世代と、親の世代で元気なうちに介護の勉強をしてもらいたくて、この講座を企画した。ひとりで悩まず皆で助け合う場所としても機能していければ」と話し、多くの参加を呼び掛けている。
50歳で一念発起
40歳を前に介護の仕事を覚えたいと思い、働きながらヘルパー2級と介護福祉士を取得、市内の特別養護老人ホームやリハビリ病院で9年の勤務経験がある石井さん。
50歳になり、友人との話題に「親の介護」が頻出するように。すると「今は元気だけど、これから(親に)何かあったらどうする?」「どこに何を聞けば...」などといった、漠然とした不安を抱えたまま家事や仕事に忙殺されている人が多いことを知った。そこで「自分と同年代の方たちに向けた介護の勉強会があったら」と、今回の企画を思い立ったのだという。さらに自身の実体験などを基に「仕事と介護、両立の難しさ」や「家族、施設、病院、それぞれの意見の相違」などが、介護をする自分たちの課題だとも痛感。それだけに各回の講師には区役所福祉課の担当者や社会福祉士、介護福祉士、ケアマネージャー、地域包括支援センター担当者といった様々な分野の専門家を招聘する。「難しい話はプロに聞くこと、手を借りることができます。まずはその聞く場所、聞くべきことなどを皆で知ることが大切なのでは」と訴える。
今講座では9月24日(土)の初回を皮切りに、毎回テーマに合わせた講師による役立つレクチャーと共に、参加者同士が一緒に話しをすることで個々が抱える悩みや不安の解消なども図る。定員は10人程度で親の同伴も可。参加には500円と会場での1ドリンクオーダーの費用が必要となる。
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