2019年の東日本台風で収蔵品約26万点のうちおよそ23万点が被害に遭った川崎市民ミュージアム。同館は、今も被災収蔵品の修復作業を続ける中、「被災から今、ふたたび―川崎市民ミュージアム 修復収蔵品展」を、ミューザ川崎シンフォニーホール4階企画展示室で開催。蘇った作品約60点を展示している。10月8日(土)まで。
美術文芸、グラフィック、漫画、映画・映像など、分野ごとに修復した作品の展示と作業工程などをパネルで紹介している。
市民ミュージャムの担当者によると、修復に当たっては、東日本大震災の時に美術品などの修復に携わった人たちからノウハウを教えてもらったという。一方で、漫画原画の修復は他の美術品と比べ前例がほとんどなく苦労も多かったと話す。「二度とこうしたことがおきないことを願いますが、もし同じようなことが他でおきたら次は私たちが教えていただいたことをお伝えしたいと思います」と感謝と決意を語った。
同館担当者によると、今年4月30日時点で1万4976点が修復され、作業完了までには10年程度かかる見込みという。
開場時間、午前10時から午後5時(最終入場4時30分)。観覧料無料。
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