スキューバダイビングの経験を活かして海の環境問題に取り組む 鴫谷 隆(しぎや たかし)さん 二子新地在住 48歳
海に感謝、だから恩返し
○...ダイビング歴は約30年。「水に包まれている感覚が好き」と海への思いを語る。ダイビングの雑誌に始まり、様々な海の仕事に携わってきたが悩ませるのは、進行する環境汚染。自身で潜っても「水中の写真を見るとゴミが多くなった」と感じ「汚染が加速している」と現状を危惧。近年は、区内の脱炭素のイベントに参加し、環境や海の問題に尽力している。海には様々なゴミが落ちているが、拾ってみると様々な色がある。「綺麗でしょ」と笑顔で話す。
○...埼玉県越谷出身。海との出会いは、夏に訪れる祖母の家。昔から「人と違うことをしたい」と周りが車の免許を取得する中、選んだのが「スキューバダイビング」。ダイビングショップでも働き、出会いに恵まれ「大切な場所」と当時を振り返る。その後、ダイビング関連の出版社へ進み、世界中の海を潜った。「インドネシアのラジャアンパットは感動した」とニッコリ。「奇跡の海」と呼ばれ、環境保全の為にお湯も使えない場所と知る。
○...出版社を退社後、ダイビング関わることを生業に。その当時、業界では海の象徴であるサンゴ礁を守っていくことが国際的に定められるなど、世界中で環境保全への動きが強くなり「自分にも出来ることはないか」と問い、活動の視野を広げだした。
○...夢は「自分の原点」であるダイビングショップを持つこと。マリンスポーツも人気が下降、また市内は海への関心が少ないと感じる。これまでの経験を活かし、市と協力して東扇島で海の調査、そして学校で海の状態を説明したり、高校生らと海のゴミを拾っている。「まずは海へ興味を持ってほしい」そして「海を守っていきたい」と活動への思いを話してくれた。
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11月15日