川崎市議会「令和5年第3回定例会」が7月6日に閉会した。今議会から自民の青木功雄氏が議長、副議長にみらいの岩隈千尋氏が就き舵取りを担っている。両氏は高津区から選出され、当選回数も同じ(5回)と共通点も多い。任期中(慣例2年)に市制100周年、議会も100年という節目を迎える正副議長に、今後の課題や抱負などを聞いた。
定例会を終えて
--7月6日に議会が終わりました。今議会の総括や感想、また議会運営の中で見えてきた課題などをお聞かせ下さい。
青木「今春の改選を経て新人議員15名を迎え、新しい風を感じる事ができた。川崎市民154万人の付託に応えるべく、こうしたフレッシュな面々も加わり議論文化を構築できることを嬉しく思う。また県内政令指定都市の中で女性議員比率が最も高く(26・7%)一般質問などでは様々な視点からの議論が展開できたようにも感じる」
岩隈「新人議員への対応については一部、正副議長として苦心することがあった。議会の基本的なルールから逸脱した点があったことから、改めて議会基本条例の『自らの資質の向上を図るため、不断の研鑽に努めること』を申し伝えさせて頂いた。今後の活動に期待したい」
両氏、同じ区選出
--高津区選出のお二人が議長、副議長に就かれましたが。
青木「岩隈氏はこれまでも『忖度のない部分』などにおいて信頼に十分足り得る活動をされており、議会運営でも将来像や理想像を共有できる存在。互いに意見をしっかりと伝えあい、市民の声を反映できるよう努めていきたい」
岩隈「青木氏の渉外やコミュニケーション能力、地域連携の働きかけなど様々な部分でリスペクトできる所を多々感じていた。元々、過去に海外在住経験があるなど共通点もあり、プライベートでも高津区でよく食事を共にする程の間柄。公私とも『二人三脚』の姿勢で、役割りを全うしていければ、と考える」
式典出席など急増
--議長、副議長に就任され、式典出席の機会が増えるなど、これまでとは生活や心持ちも変わられたのでは?
青木「コロナが5類に移行し、ここ数年、手控えられてきたイベントの開催などが一気に再開されている印象。議会を代表してセレモニー等への出席を求められれば、岩隈副議長と分担しながらでも可能な限り出席するようにしている。川崎市には文化やスポーツといった分野で活躍しておられる方が多く、壮行会だけでも相当なもの。改めて『川崎の広さ』を感じている」
岩隈「青木議長をしっかりとサポートするよう努めている。また最近は特に、川崎市議会の取り組みなどについて、全国の議会から問合せが増えており、視察申し入れも100人近くになっている。正副議長として、こうした受け入れの対応についてもしっかりと行っていきたい」
「開かれた議会」へ
--任期中2024年には市制100周年、同時に議会も100年を迎えます。「開かれた議会」に向けて、抱負などをお聞かせ下さい。
青木「(節目を迎える2024年は)154万の市民の方々に、川崎市議会のあらましを知ってもらうと共に『自分の物事を話し合う場』として再認識してもらう良い機会。『開かれた議会』に向けての課題は多いが、市民の知る権利を担保すべく、議会としても誠実な対応を続けていきたいと思う」
岩隈「青木議長に同意。これからの100年を考えた時に、その礎(いしずえ)とすべく、議会のこれまでの足跡を学び、未来の議会を考える場としていきたい」
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