10月10日は「目の愛護デー」。川崎市眼科医会では、10月15日(日)に宮前区役所で行われる「宮前区民祭」、11月5日(日)に川崎区富士見公園一帯で行われる「かわさき市民祭り」で眼科医による目の無料相談を実施する。
加齢とともに発症
高齢化が進む現在、年齢と比例して白内障患者が増えているという。白内障は、加齢や外傷等によって、目のレンズである水晶体が白く濁る病気。物がぼやけて見える、光がまぶしく感じる、暗い所や明るい所で見えにくくなるのが症状だ。同会の金子敏雄会長は「若い人はあまりならず、年齢を重ねると誰もがなる可能性があります」と話す。
治療法は、初期の場合は目薬、進行していた場合は手術になるという。「手術の判断は、病院によって異なり、片方ずつ行うのが原則。今は超音波を用いた手術が多く、水晶体を砕いて中身を吸引し、水晶体が包まれている袋にレンズを入れるのが手法」と解説する。
白内障の発症には、紫外線が影響してくることも。金子会長は「紫外線は近視を抑制するという話もある。外出時にUVカットのサングラスを着用するのがお勧めです。目が見えるようになると行動することにもつながるので、認知症の予防にもなる」と呼び掛ける。
また、40歳以上の20人に1人が患っているとされるのが緑内障だ。眼圧の上昇によって視神経に異常をきたし、視野狭窄や進行すると失明の可能性もある。ただ日本人の場合、眼圧が正常でもなる人が多いという。金子会長は「遺伝因子もあるがすべてではない。だから、40歳前後になると検査を受けることを勧めている。緑内障を元に戻す技術はないため、いかに神経を傷めないように眼圧をコントロールするか。目薬や手術で治療を進めていく」と話す。
目の病気は、早期発見・早期治療で、症状の進行を抑えることにつながる。「家族に緑内障の人がいたり、しっかり見えているかどうか、まずは専門医に相談することが大切です」と金子会長は話している。
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