数値でみる川崎と高津 No.103 シリーズ 進行する高齢者の貧困 みらい川崎市議団 ほりぞえ健(けん)
急速に進む物価の上昇は、高齢者の生活を直撃しています。本市の高齢化率は、全国の20指定都市の中では一番低いものの、すでに20%を超えており、とくに単身で生活する高齢者の貧困化が課題となっています。
下記のグラフは、本市における生活保護受給世帯数と高齢化率の推移を示したものです。景気の変動により増減はあるものの、生活保護受給世帯の概ね半分は高齢者世帯であり、高齢化に伴って生活保護受給世帯数も増えています。マクロスライド制の導入により、物価上昇分のすべては年金額に反映されないため、今後さらに高齢者世帯の貧困化が加速する危険性があります。
高齢者の貧困化が進む一番の要因は、基礎年金額が生活維持のために十分な額となっていない点にあります。基礎年金を満額受給できても、生活保護基準の半分程度であり、就労せずに最低限の生活は維持できません。その意味でも、税と社会保障の一体改革が、今こそ必要であると私は考えます。
川崎市議会議員 ほりぞえ 健
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