数々の国際ギターコンクールで優勝し、世界を舞台に活躍するギタリスト 斎藤 優貴さん 川崎市出身 26歳
ギターの文化を日本に
○…これまで計55回のギターの国際コンクールで優勝や入賞を果たし、日本人ギタリストとして最多記録を更新中。いま世界で最も注目されるクラシックギタリストの一人となった。特に世界三大ギターコンクールと言われる「ミケーレ・ピッタルーガ国際ギターコンクール」では、2021年、日本人として28年ぶりに最高位を受賞した。
○…ギターを始めたのは5歳のころ。音楽が好きな両親のもとで育ち、「ギターの音が大好き」という母の勧めからだったというが、「音楽は好きなのにギターに対して前向きになれなかった」と打ち明ける。ところが心と裏腹に技術は目覚ましく上達し、小学5年生の時に川崎市の「子どもの音楽の祭典」で優勝。「ミューザ川崎のような大きな舞台で演奏したのは初めて。誇らしかった」と振り返る。
○…それでも中学生になると、ギターから離れて過ごした。吹奏楽部に入り、ホルンやコントラバスに挑戦。合奏で音楽を磨き上げる日々の中で、耳を鍛える経験を積んだ。同時に、卒業生の話などからプロの音楽家への道の厳しさも知った。将来を真剣に考えた結果、「音楽の世界で生きていきたい。ギターに戻ろう」と決意。東京音楽大学付属高校に進んだ。
○…2016年からドイツの音楽大学に留学。著名な演奏家たちに師事し、欧州各地で演奏活動を続けてきた。「大のサッカーファン」でもあり、ドイツのチームの年間チケットを手に、サッカー鑑賞も楽しむ日々だ。今年9月には川崎に戻り、演奏活動の傍ら、欧州で学んだ教育メソッドを広げていくという。「欧州は子どものギター教育の最先端。幼少期から自然にギターに親しめる文化を、日本に根付かせたい」
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
12月20日