東高津中学校に通う3年生・永田裕生さんが、先月行われた「全国中学生レスリング選手権大会」のフリースタイル75キロ級で優勝。またこの大会に先立って行われた「U15アジア選手権代表選考会」も制し、現時点でこの階級の「日本一」に君臨している。
幼少の頃からレスリングを始めた永田裕生さんは「無心に、強くなりたい」という強いポリシーの下、ひたすら競技に邁進。日々通う東高津中にはレスリング部がないため、練習環境を求めて国内屈指のアカデミーに参加。強化に必要と感じれば、通学前の早朝6時から、自宅近くの多摩川の河川敷をランニングするなどストイックな姿勢で練習を重ねてきた。
「勝負に執着」
こうした努力が結実したのが今春行われた「U15アジア選手権代表選考会」。小学生時代の全国大会や13歳以下の主要大会では、いずれも2位と悔しい結果に終わっていた裕生さんは、7月に開催される国際大会の出場権が懸かるこの選考会で勝負にこだわった試合を展開。対戦相手にあわせ、変幻自在に戦法をスイッチするタフなスタイルでトーナメントを勝ち抜き、自身初となる全国制覇を成し遂げた。
さらに、勢いそのままに臨んだ「全国中学生レスリング選手権大会」では、全国から選りすぐりの猛者を相手に、受けて立つ「王者の風格」を漂わせ、盤石に近い戦いぶりで2冠目を獲得。中学生75キロ級を、破竹の勢いで席巻している。
父親はプロレスラー
裕生さんの父親は、元レスリング全日本王者で、新日本プロレスで活躍している永田裕志さん。「良い所は、伸ばしてあげるのが親の務め」という信条を持ち、試合観戦にも頻繁に駆けつける。その会場でも「欠点を指摘するのではなく、次につながるようなアドバイスを心掛けてきた」と話す裕志さんは、ここ最近の一人息子の活躍を、心底喜び笑顔をみせる。前出、早朝の多摩川河川敷ランニングに付き合うこともしばしばだと話し「(練習に取り組む)ストイックな姿勢は、自分が同世代だった頃より格段に上。私以上の存在にもなれるのでは」と、太鼓判を押している。
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