毎年7月下旬に行われていた「高津区民祭」が10月27日にスライドとなったことを受け、その実施の有無に区民の注目が集まっていた「点火祭」が7月27日に高津区内を流れる多摩川河川敷で行われた。
この催しは例年、高津区民祭の前夜を彩る人気企画として親しまれてきた地元風物詩のひとつ。市内在住の花火師、谷古宇正啓さんら有志が打ち上げる花火には悪疫退散、鎮魂などへの思いのほか、打ち上げ技術の向上などを目的とした実技訓練の意味合いも含まれており、本格的な打ち上げ花火のシーズンに向けて、区民祭の時期に捉われることなく開催に踏み切った。
コロナ禍後、4年ぶりに実施された昨年の「点火祭」では、再開を待ち侘びた多くの区民などが打ち上げ場所周辺を訪れ大きな混乱を招く結果に。今回はこうした反省を踏まえ、打ち上げ場所、時間、規模などをすべて非公開としたため、危惧されたトラブルもなくイベントは終了。谷古宇さんらは皆、ホッとした表情を浮かべていた。
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