パリ五輪で盛り上がりを見せたブレイキンをはじめ、ストリートカルチャーが盛んなことで注目が集まる川崎市。西高津中学校に通う3年生、網悠希(ゆうき)さんもストリートダンスで活躍する市民の一人だ。 ダンサーネーム「You-ki」として活動し、今春に両国国技館で開催された1対1形式の世界最大規模のストリートダンスバトル「マイナビDANCE(ダンス) ALIVE(アライブ)2024 FINAL(ファイナル)」の決勝大会キッズ部門で優勝。7月下旬に市役所を訪れ、福田紀彦市長を表敬した。
兄の影響で、3歳からダンスを始めた網さん。現在は都内のダンススタジオに通い、ストリートダンスの「ワッキング」「ロッキング」の2ジャンルで技術を磨く。全国8地区で開催された予選を経て日本一に輝いた同大会は、1対1の対面でDJのかける音楽に合わせ即興で踊り合い、より多くの審査員の票を獲得した方が勝利するルール。網さんは昨年にも同部門で優勝し、今回で2連覇となる。「全力を出し切ったので、優勝できて嬉しかった」と振り返る。
1番好きだというダンスバトル形式の競技は、自宅付近の共用スペースでの自主練と大会での実践で実力を付けてきた。本番は自分の知らない曲が複数流れるため、即興で対応できるよう新しいダンスの動きを自分で見つけレパートを増やす。「即興の時は音楽に集中して、これをやったら(会場が)沸くんじゃないかなと考えながら踊ったり。どれだけ自分を出し切れるか、試されるところが好き」
表敬訪問では福田市長と日頃の活動等について話し「自分の頑張ってきたダンスの活動を認めてもらいすごく嬉しかった。(福田市長に)『どんどん世界でも活躍を』と言ってもらえたので、もっと頑張りたい」と笑顔を見せる。いずれは海外のバトルで結果を残すことが目標という。
今年は高校受験も控えるため、勉強と両立しながら大会出場など活動を続ける予定。将来は「ダンスに関わる仕事やダンスの良さを広げる仕事」をするのが夢だ。
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