川崎市内の理美容師らで組織されるNPO法人プリックジャパンビューティー(菅原司郎理事長)は8月6日、溝口のてくのかわさきで、チャリティーカットイベントを開いた。延べ195人が訪れ、募金額は32万5305円だった。
社会貢献活動として24回目。コロナ禍での休止を経て5年ぶりの開催となった。理美容師やセラピストが無償で協力し、ヘアカットやネイル、マッサージなど多様なメニューを提供し、利用者から寄付を募った。
寄付金は開発途上国の支援に活用。子どもの教育を支えるため小学校の創設に取り組み続けており、現在カンボジアで6校目の建設に向け準備中だ。イベントのリーダーを務めた矢花敬さんは「5年ぶりの開催で猛暑ということもあり心配したが、お子さま連れのお客さまやずっと気にして待っていてくれた方々に恵まれ無事終えることができた」と振り返った。菅原理事長は「多くの方に来場いただいた。この活動を通じて、社会がより明るくなることを望んでいる」と述べた。
また、別のフロアでは、同法人と連携して福祉理美容師ネットワーク「りびねっと」がヘアドネーションなどを展開。茨城県から訪れた小学4年の田村陽(ひなた)さんは、2年半かけて伸ばした長髪35cmをばっさり。「ちょっと寂しいけれど、どんな人に自分の髪が渡るのかと考えると、わくわくする」と話した。
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