「子母口北町会」(遠藤勝太郎会長)が11月3日、橘樹神社境内で防災訓練を実施した。
同会が「(大きな災害が起こらず)訓練そのものが無駄になることを祈りながら、いざ災害が起きた時は、この訓練を役立ててもらえば」という思いを込めて定期的に手掛けてるこの取り組み、今回の内容は―。
実践的な訓練を実施
区の危機管理課や高津消防署子母口出張所、高津区赤十字奉仕団などによる協力で行われたこの日の訓練には、多くの近隣住民らが参加。消防署員から消火器の使い方についてレクチャーを受けた参加者は「まずピンを抜く」「ホースを持つ」「強くグリップを握る」という動作を繰り返し行うことでスムーズな消火行動を習得。赤十字奉仕団による心肺蘇生訓練では実践的な方法を教わり、人形等を相手に皆、真剣な表情で心臓マッサージを体験していた。
給水の重さに驚きも
また会場の一画には「起震車」もお目見えし、参加者は震度7の揺れを体験。こうした趣向を凝らしたプログラムが用意される中、市上下水道局の協力の下で行われた訓練では「飲料用と調理用だけでひとり1日3リットルの水が必要」という説明の後、発災直後に最低限必要とされる3日分相当(約10リットル)の給水を受け取る体験を実施。給水タンクローリーから注がれた水をポリ容器で持ち運んだ参加者からは「水がこんなに重たいとは」などといった感想が聞かれた。
遠藤会長は、訓練を総括し「良い訓練ができたと思う。こうした体験訓練は必ずや家族やご自身を守る、ということを、改めて町会メンバーと共有する契機にもなったのでは」と話していた。
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