"17人目のアンネ"を公募 劇団民藝の名物公演「主役はオーディションで」
劇団民藝(川崎市麻生区黒川)が、今年7月に上演する舞台「アンネの日記」の主人公アンネ役と恋人のペーター役を一般公募している。1956年から続く歴史ある公演。今回は地元川崎市アートセンターで上演されることもあり、同劇団では「ぜひ地元川崎市の若い人にも主役を射止めてほしい」と応募を呼びかけている。
『アンネの日記』の初演は1956年。初演時から公募で主役を募り、日本で初めて一般向けオーディションを採用した舞台として知られている。
主演を務めた”歴代のアンネ役”には吉行和子や樫山文枝、日色ともゑなど名女優が名を連ねる。同公演で主役を演じることは、舞台を目指す若者にとって登竜門として位置づけられている。
これまで、都内の名だたる劇場で上演を重ねてきたが、今回の舞台は川崎市アートセンター。狭い部屋に閉じ込められるように青春を過ごしたアンネの境遇をよりリアルに表現することをテーマに、舞台と観客の距離が初演以来最も近い公演になるという。
地元川崎市での上演に劇団関係者は「川崎市麻生区に稽古場を構える私たちにとってはとても感慨深いこと。特に小空間で思い切り演じることができる今回のヒロインは女優としてとても良い経験ができると思う。川崎から17人目のアンネが誕生することも夢見つつ、ぜひ地元の方々にもチャレンジしていただければ」と話している。
同公演は7月21日(木)〜31日(日)まで川崎市アートセンターアルテリオ小劇場(200席)で行われる。「アンネの日記」展も同時開催。
〈オーディションについて〉
公募するのは主人公アンネ役とその恋人ペーター役。応募資格は18歳以上(高校卒業見込み含む)。希望者は郵便・定額小為替1000円(切手でも可)を同封の上、〒215-0035川崎市麻生区黒川649の1劇団民藝「アンネの日記」係まで願書を請求のこと。同劇団から送られてきた願書に必要事項を記入し、3月10日までに提出を(消印有効)。
必要書類は願書のほかに写真1枚(正面)、「アンネの日記」の感想文(400字以内)。
〈審査の流れ〉
【1】第1次審査…書類選考【2】第2次審査…3月19日、20日※第1次審査合格者が対象【3】第3次審査…3月27日※第2次審査合格者が対象【4】最終審査…4月10日※第3次審査合格者が対象。審査料として要1万5000円(第2次審査時に持参のこと)。
問い合わせは劇団民藝044(987)7711まで。
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
12月20日