日本映画大学 1期生166人が入学式に 日本初「映画の4年制大学」が船出
麻生区白山に開学した日本映画大学の第1期生166人が今月5日、麻生市民館で行われた入学式に臨んだ。日本初となる映画の4年制単科大学が、新たな船出の日を迎えた。
「”人間”学んだ映画人の輩出を」
「映画を学ぶとは”人間”を学ぶこと。人間が作っている社会が複雑に葛藤しあっている様を学ぶことにある」―。
入学式当日。東日本大震災の犠牲者に列席者全員で黙祷を捧げた後、佐藤忠男学長は、式に臨んだ第1期生166人に呼びかけた。
日本映画大学の開学は、前身となる日本映画学校(区内万福寺)の創立者、故今村昌平監督の切願だった。映画に関する技術や知識を学ぶだけでなく、社会の成り立ちや、人間のあり方を探求する「真の映画人」を輩出したいという同氏の強い思いが長い月日を経て実を結んだ。
入学式には阿部孝夫川崎市長も列席。祝辞の中で今村氏から大学構想を打ち明けられた当時のことを話した。「今村氏が市役所を訪れ、大学設立に対する熱い思いを語られてから8年、ようやくこの日が迎えられた。大変な時代に映画を志し、新たな時代に向かう皆さんに大いに期待したい」。
終始厳粛な空気に包まれた式で、来賓が口々に語ったのは「(震災に際し)大変な時代に、映画人を志す若人への期待と激励」だった。
神妙な面持ちで式に臨んだ第1期生のひとりは「これから始まる4年間の学生生活に対し、期待と不安、そして映画人の卵としての使命感をひしひしと感じている。このような時代で映画にできることは何か、真剣に考えていきたい」と話した。
日本映画大学は日本で初めての映画の4年制大学として、区内白山に新校舎を設置。既存の新百合ヶ丘キャンパス(万福寺)を加えた2つの校舎で、日本映画界と社会全般に貢献する人材の育成を目指す。設置学部は映画学部、映画学科。
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12月20日