川崎市は13日、第2次緊急渋滞対策として、稲生橋交差点や宿河原1丁目交差点など市内5カ所を選定し実施すると発表した。道路の構造を変更するような工事は行わず、車線や信号制御の改良を施し、コストを抑えて渋滞緩和効果を狙う。
対策箇所に選定されたのは▽京急川崎(大)第2踏切(川崎区)▽元木交差点(川崎区)▽溝口交差点(高津区)▽稲生橋交差点(多摩区)▽宿河原1丁目交差点(多摩区)――の5カ所。渋滞長500メートル以上、または通過に5分以上かかる地点を選定した。
12年10月に市が実施した調査によると、稲生橋交差点の渋滞ピーク時の通過時間は、市道向ヶ丘遊園駅菅生線上り方面が7分13秒、県道川崎府中下り方面が5分38秒だった。宿河原1丁目の市道幸多摩線下り方面は最長の12分50秒で、前回の対策でも効果が得られず、引き続き対策箇所に選定された。
短期間で効果
稲生橋交差点は、県道川崎府中下り方面の右折帯の延伸と矢印式信号の調整を図った上で、車線の増設を検討するという。宿河原1丁目交差点は、前後の信号と連動させて通過をスムーズにさせる。
そのほかの地点でも「短期間で整備が可能な対策」として、同様に現道幅員内での車線設置や信号制御の改善に取り組む。
14年度から16年度までの3カ年かけて実施する計画。17年度に効果を検証するという。市は、渋滞緩和による時間短縮などの経済波及効果を年間約2億6千万円と試算している。
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