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公開日:2014.10.03

専修大で100円朝食
学生の食生活をサポート

  • 100円朝食を求める学生でにぎわう専修大学の学食(先月26日)

 不規則になりがちな大学生の食生活をワンコインでサポート。専修大学が先月22日、学生を対象に「100円朝食」を生田キャンパスと神田キャンパスの学食で提供し始めた。朝食を食べない人の割合は20代の男性が突出して高く、若者の朝食離れに歯止めがかかるか。



 先月26日午前8時30分。生田キャンパスの学食には100円朝食を求める学生が長蛇の列をつくり、100食分が10分で完売した。提供されるメニューは4種類で本来の価格は350円。22日に開始してから毎日こうした盛況が続いているという。



 英語英米文学科の白石雄大さんと小林龍海さん、経済学科の田井和太さんの3人は「通学に50分かかる上、起きるのが遅くて今までは朝ごはんを食べなかった。100円ならこれからも利用したい」「1人暮らしは作るのが面倒。100円ならコンビニで買うよりも安く済む」と歓迎する。



 12年の川崎市の調査によると、「朝食を毎日食べる」と答えた人の割合は20代男性が43・8%で全世代のうち最も低く、全平均の79・9%を大きく下回る。



 同大の学生の約4割が一人暮らしなどの自宅外通学という。めまいや貧血を訴えて保健室を利用する学生の多くが朝食を食べていないこともわかった。食生活を心配する保護者も多いため、差額分を大学が負担する形で、来年1月まで試験的に実施するという。



 同大学生厚生部の担当者は「食生活は保護者にとって一番の心配。体調を整えて授業を受けるサイクルが大切」として、来春の新学期以降も数を増やして継続する予定という。



 県内では昭和音楽大学(麻生区)や慶應義塾大学日吉キャンパスなどでも実施している。保護者会が負担するケースや学生健康保険互助会組合が負担するケースなどがある。

 

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