錦鯉を放流して川をきれいに――。生田地区の五反田自治会が今月25日、五反田川に錦鯉を放流した。
「近隣の幼稚園・保育園は園庭のないところも多い。川をきれいにし、子どもたちの目を楽しませてあげたいと考えていた」と話すのは同自治会の吉田輝久会長。
この放流に協力したのが、飼えなくなった魚やカメを引き取っているNPO法人おさかなポスト(山崎充哲代表)。JX日鉱日石エネルギー川崎製造所の依頼で預かった1000匹の稚魚の引き取り先を探していたところ、五反田自治会が名乗りを挙げたという。
この日は自治会のメンバーや近隣住民らが魚見橋からバケツを下げて錦鯉の稚魚を放流。錦鯉は色鮮やかな魚体を揺らし、早速群れをつくり泳ぎ始めた。
五反田川は麻生区細山地区を源として多摩区枡形で二ヶ領用水本川に合流する。その大半がコンクリート護岸のため、魚がほとんど生息していなかった。山崎代表は「そもそも魚がいない川なので生態系には影響がないだろう。川の底のヌルヌルはバクテリアが豊富。鯉が食べるので川の浄化にも役立つ。大雨で川の水が増えれば、多摩川に流されてしまうかもしれないが、見守ってほしい」と話している。
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