多摩高校合唱部 現役・歴代で紡ぐ歌声 定期演奏会、今月に第50回
強豪、名門といわれる部活動の強さの秘密はどこにあるのか――。県立多摩高等学校(宿河原/福田敏人校長)の合唱部が、第50回目の定期演奏会に向けて練習に励んでいる。
多摩高合唱部は、全日本合唱コンクールやNHK全国学校音楽コンクールで全国大会出場経験を持つ合唱の名門校。昨年12月に開催された県内の高校49校が出演した「第57回神奈川県高等学校文化連盟総合合唱祭」では教育長賞に輝き、今年8月に行われる「第40回全国高等学校総合文化祭」(2016ひろしま総文)にも、唯一の神奈川代表として出演することが決定している。
多摩高合唱部は、学校が創立された1956年に創部。1期生から現在高校1年生の60期生まで続く。現役メンバーは、卒業式を終えた3年生を含めて46人。卒業生であるOB・OG会も盛んで世代ごとに活動しており、後輩の指導にも取り組んでいるという。
顧問の福王子佑子教諭は「創部以来、先輩たちが培ってきた技術や経験が現役生まで伝わっている。指揮やパートごと、熱心に教えに来てくれる」と話す。
また、地域交流のために保育園や高齢者福祉施設などでも演奏を披露している。部長の高橋泰樹さん(2年)は「コンクールなどの評価してもらう場とは違い、貴重な体験。表現の幅を広げる機会にもなる」と話している。
ミューザ川崎で合同ステージ
1年の締めくくりとして同部は、3年生の引退コンサートでもある定期演奏会を3月20日(日)に控える。1400席以上の大ホールでの開催は初めてで、節目の今回は「合同ステージ」を企画している。歴代5人の顧問が指揮し、同部の卒業生らと共に150人が歌う。
高橋さんは「ミューザは誰もいないと本のページをめくる音が4秒も響く空間。ホールに歌わされないよう、モノにしたい」と意気込む。
会場は幸区のミューザ川崎シンフォニーホールで午後5時30分開演。チケットは一般500円(前売りはチケットぴあで購入可)。高校生以下無料。全席自由。詳細、問い合わせは同部【電話】044・911・7232。
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12月20日