在宅医療を推進しようと、区内の医療や介護、福祉などの関係者で作る多職種ネットワーク組織「チーム・たま」が18日、市民公開講座を多摩市民館で開いた。約300人が参加し、世田谷区の老人ホームで常勤医を務め、「平穏死」を唱える石飛幸三氏の話に耳を傾けた。
講演で石飛氏は、胃ろうなどの延命治療に対し疑問を投げかけた。自身が勤める老人ホームで実際に起きた出来事を交え、老衰という自然の摂理を認識し、終末期の医療や介護の役割を認識する重要性を話した。
参加した後藤彰さん(84)は「自分も妻の介護を在宅でしている。(参加して)よかった。話の全てに涙がでた。今後も最期まで在宅で介護をしようと思った」と話していた。
医師でチーム・たまの中村健代表は「講座を3回続け、手応えを感じた。避けては通れない『看取り』を地域で支えたい」と話した。
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