小田急「向ヶ丘遊園駅南口」と東急「たまプラーザ駅」(横浜市青葉区)を結ぶバス路線の社会実験を、川崎市交通局と東急バス(株)が8月から半年間行う。沿線住民やバス利用者への調査などを踏まえ、来年4月1日から本格運行できるか検討を進めていく。
実験期間は8月1日から来年1月31日で、路線距離は6・32キロ。日中の買い物客を照準に、平日は午前11時から午後4時に8往復、土休日は午前10時から午後6時に12往復を、平均40分間隔で運行する。
市交通局は「向ヶ丘遊園駅前はターミナルが狭く、新たなバスの導入は難しいとされてきたが、市内からたまプラーザに行きたいという声もある。新たな需要の掘り起こしになれば」と期待を込める。
実験では市と東急のバスを同じ便数ずつ、交互に運行する。期間中にアンケート調査や利用実態調査を行い、結果を検証。採算面など事業性を検討し、導入に向けた運行ダイヤを判断する。市は、来年2月末までには調査結果をまとめる見通しだ。東急バスは「実現すれば、今後の顧客サービス向上につながる」としている。
対象路線は「た83系統」。向ヶ丘遊園駅南口を出て、新設するバス停「白幡八幡前」「犬蔵」「犬蔵二丁目」など宮前区を通り、たまプラーザ駅に到着する(=図参照)。運賃は川崎市内が現金210円、横浜市内で乗降する場合は220円。ICカードは4円安くなる。
今回の実験では、バス事業者の運行期間中の赤字を市が2分の1補助する「路線バス社会実験支援制度」を活用。2年前に麻生区で行われた小田急バス増便実験に続き2例目で、新規路線では初の事例になる。
多摩区役所で説明会
市はきょう15日、実験概要や今後のスケジュールなどについて説明会を開く。多摩区役所601会議室で午後7時から、定員70人。詳細は市まちづくり局交通政策室【電話】044・200・2034。
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