ブレイクダンスの第一人者で宮前区にスタジオを構える石川勝之氏が、ユース五輪に初採用されたダンス競技種目「ブレイキン」(ブレイクダンス)の国内準備推進組織の部門責任者に就任した。今後同競技の選手育成や普及などに力を注いでいく。
ブレイキンは、来年ブエノスアイレスで開催されるユース五輪から正式採用される。世界ダンススポーツ連盟日本代表団体でIОC公認競技種目団体の公益社団法人日本ダンススポーツ連盟(JDSF・齊藤斗志二代表理事)は、スポーツ的側面からブレイキンのさらなる発展を目指していくため、組織内にブレイクダンス部を設置。同部の部長に世界のブレイキンシーンで長きにわたって活躍を続ける石川勝之氏の就任を発表した。
石川氏はJR武蔵溝ノ口駅改札外でストリートダンスを続け、2008年、09年にアメリカ、韓国で開催された世界大会で優勝するなど、溝口がブレイクダンスの聖地と呼ばれる礎を作った。石川氏は「当初はスポーツとして扱われることに疑問がありましたが、JDSFとの話し合いでこちらの考え・思いに理解を示してくれたので、これまで僕らや先輩方が大切にしてきたものを消さないためにもこの役割を果たすことを決めました」と話す。
五輪の正式種目に選ばれたことについては「勝敗をつけるためのポイント制などによりスポーツ化します。ヒップホップカルチャーやブレイキンを広めるためには素晴らしいことだと思いますが、あくまでこれまで慣れ親しんできたブレイクダンスとは別の、スポーツ競技として捉えてほしいという気持ちはあります」という。
国内には昨年、世界最高峰の1on1大会「レッドブルBCワン」を日本人として初めて制して頂点に立ったISSEI(19)ほか、石川氏に続く世界で活躍する若者が多数おり、期待される。
「この舞台が若い子たちの目指す夢のある場所になる可能性もある。自分を試せる場所のひとつとしてぜひ思いきりやってほしい」とエールを送る。
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