長沢商店会が今月21日、認知症の人やその家族を支えるボランティア「認知症サポーター」の養成講座を長沢ひろばで開催した。商店会主催による事例は珍しく、区内では初という。美容室や介護施設、酒屋など多業種におよぶ9店舗の店主や民生委員ら20人が参加し、認知症への理解を深めた。
認知症の来店客への対応などについて知ろうと開かれた今回の講座。区内各地で講座を開いているキャラバン・メイト「たまのわ」のメンバーを講師に招き、認知症の人と接する際の心構えや認知症の予防などについて学んだ。参加者らは「昔ながらの商店は顔見知りでお客さんに声掛けしやすい利点がある」「お金に関する対応の仕方は難しい」などと意見を交わした。
参加者にはサポーターの証となるオレンジリングと店舗に掲示できるステッカーが配られた。企画した同商店会の高橋弘幸さんは「皆で認知症について考えていくきっかけになれば」と話した。原山修会長は「自分たちのためにもお客さんのためにも活用していきたい」と話していた。
同席した区地域みまもり支援センターの担当部長は「長沢商店会は以前から子育て支援にも取り組んでくれている。子どもから高齢者まで安心できるまちづくりを」と期待を寄せた。
川崎市では現在、人口の約3%にあたる4万3千人が認知症サポーターおよびキャラバン・メイトになっている。
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