買い物袋持参などでポイントがもらえる「エコポイントカード」の協力団体として、今月から2商店会が参加。33店舗が加わった。多摩区商店街連合会の協力のもと、運用する多摩エコスタイルプロジェクトは、区全体への展開を模索する。
参加店として今回加わったのは、民家園通り商店会(岩野正行会長)の14店舗と生田中央商店会(森山隆会長)の19店舗。既存参加店と合わせて今月から4商店会、50店舗以上に拡大した。岩野会長は「まだ始まったばかりだが、活動を継続しながら参加店を増やしていければ」、森山会長は「エコ行動は参加店によってさまざまだが、お店とお客さんにとって協力しやすい方法を検討したい」と展望を話す。
エコポイントカードは多摩区まちづくり協議会の「多摩エコスタイルプロジェクト」の取り組みとして、2015年に運用を開始。登戸東通り商店会(細埜隆己会長)と、区役所通り登栄会商店街振興組合(三平雅美理事長)で導入された。両商店会で20店舗以上が参加しており、今年2月に温暖化防止活動を競う全国大会「低炭素杯」に多摩区チームとして出場。3月には、川崎市から2商店会が「エコ商店街」に認定された。
「レジ袋不要」「食べ残しなし」など参加店が掲げる環境に配慮した来店客の行動に対し、各商店会の取り決めに応じてスタンプが1〜2個もらえる仕組み。20個たまると、100円の金券として参加店で使用できる。
ポイントがたまり3月までに回収されたカードは457枚。エコスタイルプロジェクトが先月実施した、来店客への聞き取り調査によると「あまり商店街で買い物をしない」という一方、「エコポイントを知って、これからは利用したい」との声も聞かれたという。
同プロジェクトの安井浩さんは「日頃の買い物ついでに、商店を通じて市民のエコ意識が高まれば。区全体に広がるよう盛り上げていきたい」と強調。多摩区商連の安陪修司会長は「利用拡大に向けて、運用を担う体制づくりの可能性を模索する」と思いを語った。
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