多摩川の対岸に位置する狛江市の観光協会が8月8日、3年ぶりの花火大会を開催する。狛江市と川崎市を結ぶ200メートルのナイアガラ花火を市民の力で実現するため、寄付を呼び掛けている。
歴史ある狛江市の花火大会は2004年まで毎年行われていたが、財政上の事情で中断。以降、10年と15年に市制施行記念として開催された。特に前回は、初めて川崎市側に有料席を設置し、地元商店等が出店。両市の友好の象徴としてナイアガラ花火がフィナーレを飾るなど盛況のうちに幕を下ろし、次回の早期開催の声が上がっていた。
そんな期待に応えようと実行委員会が立ち上がり、2020年の市制施行50周年記念を待たずして開催が決定。川崎市との連携をより意識し、これまでの「狛江市民花火大会」から「狛江・多摩川花火大会」に改名した。
資金面の課題を解決するため、企業や団体等の協賛金のほか、初の試みとして今月11日からクラウドファンディング(インターネット寄付)を実施。ナイアガラ花火の実現を目指すもので、1メートルにつき1万円、200万円を目標としている。寄付は3千円からで、金額に応じてオリジナルTシャツや招待席などの特典がある。今後は多摩区商店街連合会の協力で、協賛タオルの販売や募金箱の設置も行う予定だ。
協賛金の全体の目標金額は1600万円。観光協会のウェブサイトでは、協賛金が集まるごとにナイアガラ花火が描かれた絵手紙が完成する様子を公開している。実行委員長の藤田克彦さん(54)は「狛江と川崎を結び、関係をよくしていきたい。身近な寄付から協力してもらえたら」と話す。
開催は8月8日(水)午後6時30分から8時20分の予定。荒天中止。狛江市多摩川緑地公園グランドで約5000発を打ち上げる。川崎市側の会場(有料席)は小田急線高架下付近、二ヶ領せせらぎ館付近となる見通しだ。
協賛金等の詳細は狛江市観光協会のウェブサイト(【URL】http://www.komae-kankou.jp/)へ。問い合わせは同事務局(狛江市地域活性課)【電話】03・3430・1111。
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