川崎市の名産「多摩川梨」の収穫が区内各地の農園で始まった。今年は晴天の暑い日が続いたため、例年より早く甘みのある梨を楽しむことができるという。
多摩川梨は多摩川流域を中心に収穫される梨の総称。「幸水」や「豊水」などさまざまな品種があり、「かわさき農産ブランド」にも指定されている。昭和初期の登戸周辺では観光農園として梨の販売が盛んに行われ、1970年ごろには最盛期を迎えたという。農園数は年々減少しているが、市内約100件で栽培が続く。
菅仙谷の川崎市農業技術支援センターによると、今春は例年に比べ1週間ほど早く開花。収穫が早まり、8月の品評会も1週間前倒しで行うという。
登戸にある「すみや梨園」の4代目・斉藤彰さん(42)は「天気が良く暑い日が多かったので、糖度が高く大きさも十分。『幸水』はお盆前、『二十世紀』などは9月中旬くらいまで楽しめるのでは」と話す。斉藤さんは、市内農園の若手後継者でつくる「チーム梨(り)ノベーション」の代表でもあり、会員同士で生育の確認や、剪定の講習会などを行っている。
多摩川梨は各農園の直売所をはじめ、JAセレサ川崎の大型直売所「セレサモス」などで販売。詳細は同JAのウェブサイトで公開している。
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