生田緑地の中央広場から岡本太郎美術館への園路脇、メタセコイアの林の中にある「奥の池」。水生生物の保全に向け、水質改善を目的とした池底土の日干しが先月から行われている。
多摩丘陵の谷戸の湧き水がたまる奥の池には、絶滅危惧種のホトケドジョウなどが生息。近年水質の悪化が見られ、悪臭や生物減少を懸念する声があったことから、池の水を抜いて底の泥を取り除く「かいぼり」が4年前に初めて行われた。さらなる水質改善に向けて、緑地内の活動団体らによる「生田緑地自然環境保全管理会議」が対策を検討。「毎年、底土のかいぼり、または日干しが必要」という専門家の助言を受け、池の水を一定期間抜く日干しの実施に至った。
日干し作業は先月16日、奥の池を中心に活動する「生田緑地の谷戸とホトケドジョウを守る会」の定期活動にあわせて実施。緑地内の環境保全活動に取り組む「かわさき自然調査団」や生田緑地共同事業体らが参加し、排水や生物採集・調査、保護池づくりなどが同時進行で進められた。
日干しは2月末までを予定。水質改善を提案したかわさき自然調査団の岩田臣生さんは「初めての試み。日干しが進んだところで、今後どうするか検討していきたい」と話している。
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