伝統木造住宅を建築する大工として、技術継承や後継者育成に尽力している(有)丸晴工務店(菅馬場)代表の濃沼晴治さん(82)。4年前には優れた技術者に贈られる「かわさきマイスター」に認定され、以降も市内の学校を中心に、次世代へ思いを伝え続けている。
今月13日、14日には、市立東菅小学校の5年生を対象に授業を実施。「川崎の星に学ぶ」と題した総合学習の一つで、児童らは木製のバターナイフ作りに挑戦した。
5年1組の授業では、児童25人が濃沼さんの仕事場を訪問。事前学習で学んだことを基に、濃沼さんに質問をしながら作業に取り掛かった。濃沼さんは「道具が仕事をする、長く大事に使うこと」「技術は見て盗むもの」と説明し、一人ひとりに削り方を直接指導した。
児童は「最初でこぼこになっちゃったけど濃沼先生が教えてくれた」「意外と小さいナイフで丁寧に削ることを知った」と感想を発表。濃沼さんは「今の子たちはあまり刃物を使ったことがない。いい体験をしてもらえたと思う」と振り返った。
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