地域活性化や放置自転車抑制などの課題解決に向け、川崎市が初めて取り組む「シェアサイクル実証実験」。3月18日から、登戸・向ヶ丘遊園駅周辺エリアにおける実証実験が始まった。
市は、観光施設間の回遊性向上や公共交通機関の補完などを目指し、シェアサイクルの実験を市内3エリアで実施。多摩川流域のサイクリングコース周辺で先月スタートし、今月は登戸周辺エリアと同時に殿町・大師河原エリア(川崎区)で実験を開始した。
多摩区内では今回、登戸駅の半径1・5キロ圏内の14カ所にサイクルポートを設置。登戸駅前広場や多摩区役所、生田緑地、川崎市緑化センターなどに193台分のラックを用意し、自転車150台が導入された。小田急電鉄用地の登戸駅周辺や藤子・F・不二雄ミュージアム周辺については、4月中の設置を予定している。多摩区観光協会の末吉一夫会長は「利用者のニーズに合った使い方ができれば非常に良いと思う。少人数や家族での利用で、観光にもつながれば」と期待を寄せる。
実験では、OpenStreet(株)(東京都)が運用するサービス「ハロー・サイクリング」を採用。スマートフォンなどで事前登録し、利用したい設置場所の自転車を予約。予約番号を入力し、15分60円で自転車を借りることができる。
実施期間は2021年3月31日までの約2年間。利用回数等のデータや有識者らの意見を踏まえ、市は21年度以降の本格導入または実験延長を判断する。
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