生田緑地の枡形山展望台に備わる舞台が、このほど改修された。国産檜(ひのき)材を使った新たな舞台の完成を記念し、4月6日にはお披露目イベントが開催された。
多摩区内の展望スポットとして人気の枡形山展望台は、1995年に建設。土台部分には能舞台として使える舞台が設置されていたが、この数年は老朽化で立ち入り禁止になっていた。東京五輪も近づく中、市は観光施設としての再整備を検討。昨夏からリニューアル工事を進めた。
新しい舞台は岐阜県産の檜材を使用。組木による伝統的な構造を残しつつ、耐久性のある塗装技術や滑りにくい床板を用いるなど改良した。設計は(有)ノマド(中原区)、施工は登戸で100年以上続く地元企業の清宮建築(株)が担当。同社の清宮勝明代表は「元々の構造がよくできている。能舞台という特別なものに携わることができ、ありがたい」と振り返った。
お披露目イベントでは、枡形山広場で花見を楽しむ来園者らを前に舞台を活用。和太鼓演奏や殺陣の演舞などが会場を盛り上げた。生田緑地の東口では、軽食販売やミニ縁日も行われた。
市担当者は「檜の香る舞台として生き返った。今後イベント等で役立ててもらえたら」と期待する。生田緑地を運営する共同事業体の鈴木和久さんは「市と相談しながら舞台の活用を考えていきたい」と話していた。
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