4月7日に投開票された川崎市議選多摩区選挙区は、現職と新人5人ずつと元職の計11人が9議席を争い、公明党の河野ゆかり氏(51)がトップ当選を果たした。今回は市内最多の女性5人が立候補し、全員が当選した。
現職3人が今期限りで引退し、現職5人と元職、新人5人による選挙戦が展開された多摩区の市議選。市内選挙区で最多の女性5人が出馬したことでも注目を集めていた。
トップ当選の河野氏は、公明党の単独候補として前回から3千票以上伸ばした。河野氏は「女性目線で生活者一人ひとりの小さな声に寄り添い、防災や子育て支援など課題改善に向けて働きたい」と力説。「(市議を)20年務めた菅原議員の後継としても、区民との約束を果たしたい」と語った。
一昨年の市長選出馬で市議を辞職し、無所属で挑んだ元職の吉沢章子氏(55)は、前回より900票近く伸ばして3位に食い込んだ。吉沢氏は「前回から立場が変わり、足元を見直しながら手探りでやってきた」と振り返り、「多摩区は地域力が高い。チーム力で災害対策に取り組み、多摩区からモデルを発信していきたい」と抱負を語った。
前回トップ当選だった橋本勝氏(44)は、吉沢氏と15票の僅差で2位につけた。「人口減や高齢化などこれからの課題に対応するためにも、行政に頼らない、持続可能な活力ある社会づくりを目指す」と気を引き締めた。
現職は露木明美氏(64)、井口真美氏(57)、三宅隆介氏(48)を含む5人全員が当選。新人は上原正裕氏(40)、各務雅彦氏(48)、赤石博子氏(58)の3人が議席を獲得したが、井野大輔氏(47)、岡部裕三氏(40)は支持を広げられなかった。
県議選 土井氏が連続トップ
現職2人と新人1人が2議席を争った県議選多摩区選挙区は、前回に続き土井隆典氏(59)が3万票以上を集めてトップ当選。土井氏は「県連の幹事長として全体を見渡しながら、多摩区ではチームワークを駆使して臨んだ」と振り返り、「超高齢社会を見据え、健康寿命の延伸や子育て支援、県立高校の改革に取り組みたい」と語った。
現職の青山圭一氏(52)は2位当選の前回とほぼ同じ得票で議席を守ったが、新人の河野一馬氏(65)は及ばなかった。
投票率は微減
投票率は市議選で市全体が41・45%、多摩区は41・69%で市内7区中4番目。前回から1・23ポイント減少した。
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