生田緑地や多摩川など自然豊かな多摩区には、数多くのチョウが生息する。そんなチョウたちを熱心に追うのは、中野島にある新多摩川ハイムの住民、松村隆太郎さん(67)と宮川直遠さん(68)だ。
松村さんは中学生のころ、友人の家でずらりと並んだチョウの標本に心を奪われた。以来、採集や山登りに傾倒し、ここ10年ほどは撮影中心に。妻同士の付き合いでつながった宮川さんも元々植物や昆虫が好きで、一緒に撮影に出向くようになった。「チョウの目にピントを合わせて撮る。珍しい種類と10年ぶりくらいに巡り合うと、胸がどきどきする」と松村さん。宮川さんも「『こんなところに!』という発見や出会いが面白い」と魅力を語る。
ハイムの住民によるウェブサイト「ハイムのひろば」内で、「蝶百科図鑑」を先月公開。生田緑地などで2人が撮影した写真に、会える場所や時期、特徴などが事細かに記載されている。撮影の様子や豆知識を投稿する記事も毎日欠かさず更新。図鑑は59ページ、紹介しているチョウの種類は85種に上り、日本に生息するチョウのおよそ3分の1を占めるという。
同サイトを運営する山根昭郎さん(66)は「図鑑を活用して子ども向けにイベントができたら」、西敏さん(70)は「チョウをきっかけに若い人にサイトを見てもらいたい」と話す。サイトは【URL】http://butterfly.heimnohiroba.com/へ。
多摩区・麻生区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|