出会いの地で誓いを――。生田緑地の岡本太郎美術館周辺で9月16日、パークウエディングが開かれた。同館で昨年出会った2人が人前式を執り行い、来園者から祝福を受けた。
式を開いたのは長尾在住の古谷貴史さん(33)、朋美さん(42)=旧姓伴=夫妻。2人は昨年11月、多摩区観光協会が同美術館を舞台に行った街コン「TAROdeコン」で出会い、今年7月に入籍した。思い出の場所で誓いを立てたいと今回の式を企画。同館が今年開館20周年であることから、特別に挙式が許された。
式当日は園内イベント「ピクニックデー」も開催される中、母の塔下で人前式を挙行。親族や友人ら42人のほか、一般の来園者も証人として式を見守った。結婚宣言では同館学芸員の大杉浩司さんがサプライズ登場。「新婦は結婚したときから世界中の女房になったつもりでいなさい。新郎は世界中の女性の亭主になったつもりでいなさい」という岡本太郎氏の言葉を引用し、祝意を示した。
披露宴は自然に囲まれた「メタセコイアの林」が会場に。友人らの余興で場が温まったころ、2人へのさらなるサプライズとして荻原圭一多摩区長と多摩区観光協会のメンバーが登場。昨年度まで美術館の副館長だった荻原区長はこれまでの経緯を説明し、「我々はここで2人が出会うきっかけをつくった。この場で式を開いてくれて大変うれしい」と喜びを語った。観光協会の末吉一夫会長は「2人にはこれから観光協会の広報委員として多摩区の魅力をアピールしてもらいたい」と激励。街コンの運営に携わった同協会の上原正裕市議、高橋弘幸さんも当時の出来事を振り返り、祝福の言葉を送った。生田緑地にちなんだ記念品として、プラネタリウムを楽しめるホームスターと、TAROペアグラスが観光協会から2人に贈られた。
朋美さんは「この日のために最善を尽くしてくださった生田緑地や観光協会の皆さま、プランナーさんに感謝」と涙ながらにあいさつ。貴史さんは「これからも感謝の気持ちを忘れず成長していきたい」と思いを語った。
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