意見広告・議会報告
市政報告 台風19号 浸水の検証進むが水路からの浸水に課題あり 川崎市議会議員 上原まさひろ
2019年の台風19号について、川崎市の「排水樋管周辺地域及び河川関係の浸水に関する検証委員会」が2月13日に開催され、翌14日に報告を受けました。市としては、数カ月後の今夏の台風シーズンまでに短期的なハード対策を優先して検証を進めているということです。
浸水原因は大きく分けて3点
多摩区に関連する三沢川橋梁周辺については、河川部会で検討されました。報告された浸水原因は、【1】水路からの浸水、【2】管理用通路水抜き穴からの浸水、【3】アクリル板の目地からの浸水が挙げられました。【2】に関しては、逆流弁様の装置であるフラップゲートの設置を行い、【3】の補習も短期対策で手当てされる予定です。問題はやはり、水路からの越水です。
雨量データから広域連携の必要性
台風当日の、区内浸水地域そばの菅消防雨量観測所の最高時間雨量は、毎時35ミリ。これまでの最高時間雨量61ミリを大きく下回っていました。これに対して多摩川上流域で観測された雨量、大丸用水の上流域に位置する多摩雨量観測所(稲城市大丸)の雨量は、ともに既往最高値が観測されました。これらの水系が密接することを考えますと、浸水原因とされた水路からの浸水と、他市にまたがる水系との関連性を明確にしていく必要があります。
同様の浸水被害を繰り返さないために、また仮に同様の事態が発生した際に機動的に対処に当たるためにも、広域での情報などの連携は不可欠であると考えられます。
市検証を見越し先回り調査を
検証内容をさらに精緻化するために、市では、学識経験者等から科学的かつ客観的な意見を伺う専門家チームの選定にあたっています。この後、2・3月議会での報告、続いて検証結果が正式に公表されます。
地元での被災を繰り返さないために、行政に先回りし、近隣自治体との連携などの可能性を模索するため、事務所とワンチームで調査を進めてまいります。
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■上原まさひろ事務所
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12月20日