新型コロナウイルス感染症緊急経済対策に基づき、各自治体で申請手続きを受け付ける特別定額給付金。神奈川県警察本部では、これに乗じた特殊詐欺への警戒を強めており、動画サイトで手口を発信するなど注意を呼びかけている。
県内の今年の特殊詐欺件数は、4月末時点で636件。昨年同時期より246件減ったが、コロナに関連した詐欺はすでに同月末で9件、800万円の被害が出ている。
県警が警戒を強めるのは「キャッシュカード受け取り型」の詐欺。親族を名乗る者からの「コロナに感染してお金が必要」、行政職員や警察を名乗る者からの「給付金がある」といった電話で家に赴く口実を取り付け、その後、家を訪問した犯人が直接カードを受け取る手口だ。
こうした手口を紹介するため県警は4月、動画サイト・ユーチューブに「特殊詐欺手口紹介動画 電話でキャッシュカードと言われたらそれはサギ〜新型コロナウイルス便乗編〜」を公開。市役所職員になりすました犯人役が「助成金が出るが、カードが古くて振り込めない」と電話をかけ、家を訪ねてカードを受け取り暗証番号を聞く様子を再現した。
生活安全総務課の担当者は「絶対にキャッシュカードは渡さない。暗証番号は教えない。録音機能のある電話にしたり留守番電話を設定することで防犯効果を発揮する。被害を一件でも減らせるよう防犯対策を講じてほしい」と話している。
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