神奈川県警察本部らによる初の万引き防止ピクトグラム(視覚記号)コンテストで、県立生田東高校3年の吾妻杏里さん(17)=宮前区在住=が最優秀賞、高津兵悟さん(17)=西生田在住=が優秀賞に輝いた。7月6日に同校で表彰式を実施。吾妻さんの作品は啓発ポスターに掲載され、県内に掲示予定だ。
「万引き警戒中」をうたったポスターを製作しようと、25社が加盟する県大規模小売店舗防犯対策連絡会と県警がピクトグラムを公募。昨年11月から約3カ月にわたり県内高校と大学を対象に募集し、高校生50人と大学生10人から合計101作品が寄せられた。受賞は3作品で、吾妻さんと高津さんのほか優秀賞に泉谷敦史さん(神奈川工科大学4年)が選ばれた。
最優秀賞作品が掲載されたポスター8500枚は同連絡会と各警察署に配布され、店舗などに順次掲示を予定。3作品は県警サイトで閲覧でき、印刷なども可能だ。
吾妻さんの作品では、店舗内で商品棚から万引きしようとする来店客と防犯カメラを表現。「最近はどんなお店でも防犯カメラがある。監視の目があって万引きできないことを強調したかった」と吾妻さん。「これで少しでも防げたらうれしい」と思いを語った。万引き犯と警備員を描いた高津さんは「誰かが見ているという視点で、伝わりやすさを意識して作った」と説明した。
2人の応募のきっかけは、同校の2年生向け選択授業「情報デザイン」。大石智広教諭の指導のもと、受講する生徒50人が昨年末、課題として同コンテストに取り組んだ。生徒はパソコンを使って授業2コマ分、計100分で作品数点を製作。1、2点を出品した。浜川美奈子校長は「生徒たちも誇りに思っており、良い経験になったと感じる」と話した。
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