神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

読売ランド前どろんこ保育園 銭湯絵師が創作実演 丸山清人さん 「富士山」描く

文化

公開:2020年7月24日

  • X
  • LINE
  • hatena
富士山を描く丸山さん(上)。創作を見つめる園児たち
富士山を描く丸山さん(上)。創作を見つめる園児たち

 日本で3人といわれる銭湯背景画絵師で現役最年長の丸山清人さん(84)を招き、読売ランド前どろんこ保育園は7月18日、ライブペインティングを開催。園内の子育て支援施設に設置された幅3メートルほどのボードに、壮大な富士山の風景画が描かれた。約10人の園児、職員や関係者が創作を見守った。

 会場になったのは、今年4月に開所した同園で、多世代交流の場として1階に開設された子育て支援施設「ちきんえっぐ」。丸山さんと約8年の付き合いがあり、西生田に住む同園オーナーの原田貴好さんによる思いでこの企画が実現した。

 当日は青いチョークで下絵を描くと、青や赤、白など5色のペンキを使い、筆やローラーで塗り進めていく。「最近のペンキは乾くのが早いから時間との勝負。色のグラデーションをいかに表現できるかが命」。少しの休憩をはさみ、5時間ほどで絵を描き上げた。

園児に思いはせ

 銭湯の背景画を描いて60年以上、作品数は1万枚を超えるという丸山さん。銭湯のほか企業や学校、公共施設など全国のあらゆる場所で実演イベントや企画展を重ねてきたが、保育園で描いたのは今回が初めて。「日本一の富士山は誰でも知っている。ここで歌でも歌ってくれたら」と丸山さんは、ふとほほ笑む。松久保陽子園長は「丸山先生が手を入れるたびに、絵が浮き出てくるのに感動した。ぜひ多くの方々にこの絵を見に来てほしい」と喜びを表す。

 「歩幅も狭くなって、足場に上るのは危ない」。創作現場に10年ほど前から付き添う、妻の美千代さん(74)はヘルニアを患う夫を気遣う。創作中は、技術面で気づいたことがあれば「ずっと残るものだから」と伝えるのが習慣になっている。ここ数年は、孫娘で美大生の間川千奈さん(22)も一緒に来る機会が増え、祖父に技を習う。丸山さんは「こんなにうれしいことはない」と顔をほころばせる。

 「命ある限り描き続けたい」という丸山さん。数年後、また絵を描き替えに再訪する予定だ。

完成作品には直筆サインも
完成作品には直筆サインも

多摩区・麻生区版のトップニュース最新6

離職防止へカスハラ窓口

川崎市介護・福祉

離職防止へカスハラ窓口

暴言など迷惑行為受け

4月25日

豊かな自然に今も咲く

タマノカンアオイ

豊かな自然に今も咲く

牧野富太郎氏 川崎で発見

4月25日

意義発信し、活動続ける

交通安全協会

意義発信し、活動続ける

非現金化で迫る変化の波

4月18日

まちの記録 次代に残す

はるひ野町内会

まちの記録 次代に残す

創設20周年記念誌が完成

4月18日

基本計画を策定

新たなミュージアム

基本計画を策定

機能や事業などを具体化

4月11日

中学野球 全国優勝に貢献

元木さんと柴田さん

中学野球 全国優勝に貢献

「世田谷西」の一員として

4月11日

①ナイスオン②ブラッサム③ポラリス

①春の新生活応援キャンペーン②③4月21日㈪ 新台入替/4月27日㈰ 椿鬼奴さんが2店舗に実戦来店

https://www.niceon-golf.jp/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

多摩区・麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

多摩区・麻生区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook