神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

川崎じもと応援券 販売数、見込みの5割    商店主ら「大型店も対象に」

経済

公開:2020年8月14日

  • X
  • LINE
  • hatena
川崎駅構内の臨時窓口
川崎駅構内の臨時窓口

 地域経済の復興策として川崎市が発行するプレミアム商品券「川崎じもと応援券」の購入申し込みが、今月6日時点で想定の5割にとどまっている。商店側からは「大型店を対象に含めてほしい」との声もあるが、市は中小店に限定する方針を維持。駅構内での臨時出張窓口の開設など販売促進に力を注ぐ。

 応援券は新型コロナウイルスの影響を受ける地元商店の支援が狙い。6月12日から7月3日の1次募集で受け付けたのは予定総数87万冊の3割。6日時点で5割に満たない約41万冊にとどまる。1次募集の結果を受け、福田紀彦市長は「利用可能店に量販店や大型スーパーなどの大型店が含まれないことが影響している」との考えを示す。

 市経済労働局によると、2015年に市が発行したプレミアム付き商品券は、約8割が大型店で使用されたという。今回の「大型店の除外」は、当時の反省を踏まえて決定したものだ。

 こうした市側の思惑と市場ニーズが合致していないという指摘もある。同じくプレミアム商品券を発行した横須賀市では、小型店のみ限定の「専用券」と大型店でも使える「共通券」をセット販売して一定の成果を上げている。大型店が名を連ねる市内の商店会関係者は「発行数が伸びなければ恩恵を受けられない。大型店にも拡充してもらいたい」と訴える。商店会の会長の一人は「大型店からも協力金をもらっているので一部利用を認めても良いのでは」と話すなど、当事者からも「横須賀方式」を望む声が聞かれる。

市「中小限定」維持

 市は、取り扱い店舗を当初の中小店に限定する姿勢を崩さない方針。担当者は「制度の趣旨が十分に伝わっておらず歯がゆい。取り扱い店舗を増やすことで利便性を周知したい」としている。今月7日時点で市内の取り扱い店舗は3426件。市は5000件まで伸ばすことを目標に掲げる。

 多摩区内の取り扱い店舗数は433件で市内7区のうち4番目。最多は中原区の791件で川崎区の730件、高津区の468件と続く。

 13日までの2次募集中、市は市内約512カ所の掲示板や主要5駅にチラシを貼るなどキャンペーンを実施。川崎区を除く6区の区役所は1回ずつ、川崎駅構内では7回にわたり臨時出張窓口を設けて販売のてこ入れを図った。

 詳細は特設サイト(https://premium-gift.jp/kawasaki-jimoto)。

多摩区・麻生区版のトップニュース最新6

「歳の神」26年ぶりに復活

登戸台和町会

「歳の神」26年ぶりに復活

青年部50周年契機に

1月17日

市内2局「地元を元気に」

ラジオ放送100年

市内2局「地元を元気に」

かわさきFM、FM大師

1月17日

周年契機にひらく未来

周年契機にひらく未来

多摩区・佐藤区長に聞く

1月10日

区民との交流 さらに継続

区民との交流 さらに継続

麻生区・山本区長に聞く

1月10日

新たな価値生む都市へ

新たな価値生む都市へ

福田市長、2025年を語る

1月1日

白蛇伝説とは

麻生区籠口ノ池

白蛇伝説とは

徳川家ゆかりの地に伝承

1月1日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月17日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 12月20日0:00更新

多摩区・麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

多摩区・麻生区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年1月17日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook