【Web限定記事】多摩市民館で毎年公演している「劇団辻シアター」の代表を務める 斉藤 麻里さん 多摩区在住 47歳
日々重ね、光あふれる
○…人情喜劇を手掛ける劇団で、フレッシュさを大切に「春らんまん」の名で舞台に立つ。創設者の辻三太郎さんのもとで演技や制作、演出を学びつつ、3年前から代表に。全体の日程や衣装など細部まで気を配る。来月は恒例の多摩市民館での公演。毎度、父娘役を演じる辻さんとの掛け合いが笑いを誘う。「人間の本質が軸。観終わったときに心に残るような作品を届けたい」
○…高2のとき、とんねるずの番組収録を見に行った際にスカウトされ芸能界へ。ドラマやCMに出演し始め、宮沢りえさん主演作の同僚役でレギュラーに。「作品に関わる楽しさ、難しさを感じた」。これを一つの転換点に経験を積み、事務所を移籍してモデルの道へ。演技の機会が減る中、デビュー当時の指導者だった辻さんから劇団に誘われた。「お客さんを前にするのが怖くて踏み込めなかった。でもこのままじゃいけないと」。それから約10年。「生の魅力、皆でつくり上げる喜びがある」と笑顔がはじける。
○…横須賀市出身。自然の多い地区で、庭のプレハブが妹との部屋だった。「狭い庭でも犬やインコを飼ってて」と懐かしむ。登戸地区で暮らして25年。「多摩川が近く、自然の景色がそばにあって住み心地が良い」。日常的に新聞を声に出して読んだり、テレビに合わせて発声したり。芝居のため、日々の積み重ねを大切にする。
○…市民から出演者を募る劇団では、年配の役者も多い。「皆さん生きがいとして、楽しく稽古している。演じる方も観る方も人生の豊かさにつながれば」と思いやる。今のモデルとしての仕事に加え、舞台での脚本や演出、さらには司会業へと、多方面に視野を広げる。「いろんな色を出していけたら」。ほがらかな笑みを見せた。
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1月24日
1月17日