コロナ禍、中学生にできることとは――。南生田・生田・枡形の市立3中学校が医療従事者へ感謝を伝えようと、横断幕やポスター、メッセージ付きチョコレートなどを作成。生田地区社会福祉協議会の協力のもと、先月下旬から市立多摩病院などの医療現場に思いを届けた。
きっかけは昨年12月、同社協が主催した「第46回中学生が語る会」。「コロナ新時代、私の街で出来ること」をテーマにオンラインで実施し、3校の生徒が意見を交わす中、「医療従事者の方に感謝を伝えた上で、学校内での感染予防対策に力を入れていくべき」との声が挙がっていた。
今回、「感謝」と「予防」をテーマに「不滅の医プロジェクト」として企画。学校ごとに寄せ書きや横断幕を制作したほか、ポスター700枚とチョコレート3500個を用意。共に2次元バーコードを付け、校内の感染対策を紹介する動画や感謝のメッセージを見られるように工夫した。
市立多摩病院「勇気もらえる」
先月24日、多摩病院での贈呈式には各校の代表2人ずつが参加。南生田中生徒会長の松村珠花さん(2年)は「改めて感染予防に努める意識を持てたこと、医療従事者の方々に常に支えられていると実感できたことはとても大切」と話した。同院の長島梧郎病院長は「皆さんの言葉は非常に胸に刺さり、勇気につながる」と謝意を表した。
同日に多摩区役所、その後も聖マリアンナ医科大学病院や市立看護短期大学に制作物を進呈。多摩区医師会を介して、区内の小児科や内科医院にも届けられた。同社協の西尾信会長は「オンラインで連携をとりながら形にできたことは一つの収穫」と手応えを語った。
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