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多摩川灯籠流し 震災鎮魂、10年で幕 「命考える」新たな活動へ

社会

公開:2021年3月12日

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震災鎮魂、10年で幕

 東日本大震災への鎮魂の催し「多摩川灯籠流し」が3月7日、稲田公園近くの河川敷で開催。「あの日を忘れない」との思いで、NPO法人おさかなポストの会が震災翌年から継続し、10年の節目で終止符を打った。今後も多摩川を拠点に、生き物の命を考える活動を続けていく。

 コロナ下の今回は例年の一般参加を取りやめ、有志ら約10人で運営。事前に募集した牛乳パック製の手作り灯籠=写真=約100個を水面に浮かべ、覚證寺(調布市)住職が読経。この催しで歌い続けてきた生田小学校出身の歌手・MiSAさんの復興応援ソングや、岡信行さんによるオカリナ演奏の音色とともに、被災地へ思いを寄せた。

 最後の灯籠流しとなったこの日、おさかなポストの会を引っ張ってきた山崎充哲さん(62)はがん闘病中のため欠席。山崎さんの大学の後輩で同会メンバーの磯邉隆さん(41)がリーダーを担った。「多くの方に灯籠を作っていただき、募金にご協力いただいた」と感謝を表し、「10年前の震災経験を生かして、防災の意識をより高められれば」と力を込めた。

 山崎さんの長女で同会次期代表の愛柚香さん(28)は「灯籠流しを通じていろいろな方とのつながりが広がった。多摩川をはじめ地球の生き物に敬意を込め、命について考えるきっかけを提供できるよう活動を続ける」と胸中を語った。

 飼育できなくなった水の生き物を預かり、里親を探す活動を展開してきた同会。震災発生時は、被災地から多くの生き物がおさかなポストに寄せられ、「私たちにできることはないか」と灯籠流しを始めたという。多摩川に生息する魚と共に福島県を訪れる活動「移動水族館」を担う愛柚香さんは「すべての生き物に心を寄せる父の思いをつないでいく」と語った。

 催し当日の様子は動画投稿サイトのユーチューブでライブ配信。編集動画は3月11日の午後2時46分に公開された。

オカリナ演奏と、被災地の写真投影
オカリナ演奏と、被災地の写真投影

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