多摩区長を2年間務めた荻原圭一さん(60)が、定年により3月31日付で退任する。
川崎区で生まれ育った荻原区長は、法政大学第二高校(中原区)卒。法政大を出て1983年に川崎市役所に入庁した。総合企画局では公園緑地まちづくり調整室担当課長として、市直営時代の生田緑地を2011年度から2年間担当。指定管理者導入やマネジメント会議発足の準備を手がけた。岡本太郎美術館の副館長を3年間務めた後、区長に就いた。
生田緑地時代などを含め、多摩区に携わったのは7年間。「当時から区民の皆さんは本当に温かく、区長になってからも迎え入れて支えていただいた」と感謝を表す。
40年近い市職員生活の中で「忘れられない2年間」と振り返る区長生活。就任直後の5月に登戸新町で刺傷事件が起き、10月の東日本台風では区内で浸水被害が拡大。翌年はコロナに見舞われた。一方で、多摩区ソーシャルデザインセンターが他区に先駆けて始動。区長就任前から夢に描いた、生田緑地と多摩川をつなぐ新イベント「ピクニックラリー」が昨秋実現するなど、確かな手応えもある。「次年度は生田緑地の80周年や科学館50周年、藤子ミュージアム10周年など節目の年。まちづくりにつなげてもらえれば」と次代にバトンを託した。
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