一般財団法人川崎市保育会はバスケットボールB1・川崎ブレイブサンダースと連携し、子どものボール遊びをテーマにした保育士向け研修動画の制作に着手。6月10日には、稲田保育園(登戸)で同クラブによる園児のバスケ体験教室を開き、撮影を行った。研修動画は今年夏ごろの公開を目指す。
2園で体験教室
この研修動画は保育士の人材獲得と育成を目的に、これから目指す人にも見てもらおうと企画。ほとんどの保育士が「ボール遊び」を専門的に学んだことがない現状を受け、第1弾の主テーマとして設定した。
持続可能な開発目標(SDGs)の一環で、市内保育園や幼稚園への幼児用バスケットゴール寄贈に取り組む川崎ブレイブサンダースが、指導法などについて協力。同クラブは6月8日にすこやか高津保育園(高津区)、10日は稲田保育園を訪れ、体験教室とゴール寄贈を実施した。
稲田保育園の体験教室は同園向かいの長念寺境内「いちょうのおにわ」で行われ、年長クラスの園児25人が参加。同クラブ・アカデミー事業部の岩崎淳さん(30)と関彩未さん(27)をコーチに迎えて開講した。園児たちは「アスレチックポジション」と呼ばれるスポーツ共通の基本姿勢をはじめ、バスケットボールを使ったパスやドリブル、シュート、ミニゲームに挑戦。その様子を、市保育会の事務局職員が研修動画用に撮影した。
参加した齊藤結已(ゆい)君(5)は「シュートが楽しかった」、吉田咲菜(さな)さん(5)は「もらったゴールで遊んでみたい」と感想を話した。小林史子園長(69)は「子どもたちがバスケという未知のことを経験できてよかった。将来、選手が育ってくれたらうれしい」と思いを語った。
研修動画は2園での撮影分に加え、同クラブアカデミーコーチによる指導・解説や保育士の実践などを別撮りし編集。約15分の動画を10本ほど制作し、同会のユーチューブチャンネルで順次公開していく予定だ。
同会は市内の民間保育所団体として1969年に設立。48施設、準会員5施設が加盟し、民間保育所向け研修企画や直営保育施設の運営を担う。
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