建て替え整備が進められていた多摩区役所生田出張所の新庁舎(生田7の16の1)がこのほど完成し、6月19日に記念式典が行われた。新庁舎での業務開始は6月28日。栗谷3丁目の仮庁舎は、きょう25日に閉庁する。
築40年以上経過した旧庁舎の老朽化による建て替えで、住民の声を取り入れようと2017年に意見交換会も実施。新庁舎は身近な地域のコミュニティ拠点として、気軽に使える多目的スペースや、生田小学校下校庭とつながる屋上広場、市民活動のための交流センターなどが設けられた。
多世代集う拠点に
新庁舎の大会議室で行われた完成記念式典には、生田地区町会連合会の吉田輝久会長をはじめとした地域の代表者、地元議員、行政関係者ら26人が出席。式辞を述べた福田紀彦市長は「どのように地域の思いを込めていくか、一つひとつ段階を踏んですばらしいものができた。笑顔あふれ、多世代で交じり合うような施設になれば」と語った。同町連の吉田会長は「出張所は生田地区のシンボル的な存在。旧庁舎に対しても思い出があり寂しさもあったが、これから新たに地域のコミュニティ拠点となるようなすばらしい施設にしていきたい」と思いを込めた。今年創立60周年の同町連は、記念事業として新庁舎に飾る寄木絵を寄贈した。
式典後、参列者は庁舎内を見学。小田原産の天然木を利用した授乳室や、併設された多摩消防団中央生田班の器具置場も確認した。午後には一般向けの見学会も行われ、地域住民ら64人が足を運んだ。
行政サービス窓口としては証明書発行や地域振興を担い、職員11人が勤務する生田出張所。7月18日には講演会やワークショップ等を行うオープニングイベントも控えている。吉澤朋充所長=人物風土記で紹介=は「地域には陰日なたなく活動している方が多くいると思う。新庁舎で気軽に交流できることが増えていけば」と先を見据える。
新庁舎は鉄骨造、地上3階建て。敷地面積は約1285平方メートルで、駐車場5台、駐輪場22台。屋外階段から屋上、生田小下校庭へは、いつでも通行できる。
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