多摩区の大学・地域連携事業として、明治大学農学部の本所靖博准教授のゼミが、生産者と消費者をつなぐ「田舎の窓口」に取り組んでいる。東生田のトカイナカヴィレッジ・松本傳左衛門農園と連携し、先月からはトウモロコシを育てて食す全4回の企画が進行。7月11日は第2回として、トウモロコシの栽培技術を同園に伝授した千葉県館山市・安西農園の安西淳さんが来訪した。
学生15人が運営する中、家族連れなど23人が参加。安西さんは品種や生育期間の違いといった知識を、クイズを交えながら説明。苗の間引きや肥料の葉面散布等についても、作業と同時に解説した。参加者は安西農園で収穫したトウモロコシの料理も楽しみ、「日頃経験できない貴重な時間だった」「毎日新鮮な野菜を食べられることに感謝」と振り返った。
同ゼミは一昨年、台風被害を受けた南房総地域でボランティア活動をした縁で、安西農園と親交が続く。学生リーダーの松井英人さん(3年)は「生産の過程を知ることで『本当の美味しい』とはどういったものなのかを考えてもらいたい。新たな発見や学び、出会いや関係が生まれれば」と思いを込める。今後、福島県飯舘村の農家との企画や、映画「弁当の日」上映会も予定している。
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