ボクシングの日本ユース・ミニマム級王座決定戦を先月制した、中野島在住の伊佐春輔選手(23)=川崎新田ジム。9月1日には、母校の中野島小と中野島中、商店会などを回り、勝利を報告した。伊佐選手を応援しようと、中野島中では横断幕を掲げる予定だ。
若手選手の育成を掲げたタイトルとして4年前に創設された日本ユース王座は、プロとして試合ができる17歳から24歳未満が対象。中野島出身・在住の伊佐選手は、8月2日の王座決定戦で高田勇仁選手(23)=ライオンズジム=を判定で下した。ベルトを手に、「目標は世界王者」と先を見据える。
地元あいさつ回りは、中野島中の元PTA会長で多摩区在住の落語家・桂米多朗さんの呼びかけで実現。同ジム新田渉世会長と3人で各所を訪問した。同校では内田和之校長と談話。3年前、同ジムとカルッツかわさき(川崎区)の共同興行を生観戦した内田校長は、減量や王座戦の内容などについて伊佐選手に質問した。新田会長は「持ち味のスピードと手数の多さで相手を上回った」と王座戦を総括。4カ月後に東京・後楽園ホールで予定している次戦の防衛戦について、内田校長は「後楽園はボクシングの聖地。ぜひ応援に行きたい」と力を込めた。同校では、伊佐選手を後押しする横断幕を掲示する方向で調整を進めている。
先輩ら期待の声
この日は、中野島小学校(今広道校長)、中野島北口通り商店会(田村弘志会長・島峯諭副会長)、中野島商店会(廣田光治会長)、川崎新田ジム後援会事務局長(田村精一さん)を訪問。格闘技好きという今校長は「減量が大変だと思うけど頑張って」、中野島中の元PTA会長・田村弘志さんは「中野島中の誇り。さらに活躍して地元をPRして」とエールを送った。「母校の後輩の活躍はうれしい」と中野島小・中OBの田村精一さん。桂米多朗さんは「(中野島小・中出身でサッカー選手の)三好康児さんに続き、世界に羽ばたいてほしい」と思いを込めた。
中3のとき川崎新田ジムに入会、18歳でプロデビューした伊佐選手は159センチ、50キロで9勝3敗1分。県立向の岡工業高(堰)出身。えみのき保育園(西生田)でパート勤務し、保育士を目指す。防衛戦は1月11日、19年全日本新人王で日本ランキング入りする森且貴選手(21)=大橋ジム=と対戦予定だ。
多摩区・麻生区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|