多分野で光と色の演出を手がける照明家の齋藤勝範さん(55)と、生田緑地など区内外で活動する「シャボン玉オヤジ」(60)。川崎市内在住の2人は登戸で先月、夜のシャボン玉ショー「ナイトバブル」を実現させた。初の試みをきっかけに、2人は光と泡で川崎を盛り上げようと模索を続けている。
ナイトバブルは、区画整理下の地域振興に取り組む「登戸まちなか遊縁地」実行委員会が、関係者のみで先月28日に小規模開催した企画の一つ。夜の空き地で齋藤さんはLEDライト4台を設置し、青や赤など10種類近い色が自動で切り替わるよう設定。音楽と共に、シャボン玉オヤジが飛ばす大小さまざまなシャボン玉に多彩な光が混ざり、約30分にわたり幻想的な空間が広がった。
構想から半年
二子玉川の商店会イベントでイルミネーションを担当する齋藤さんは、縁あって昨年末にシャボン玉オヤジと知り合った。ブラックライトとシャボン玉を組み合わせたアートを2月に構想していたが、コロナの影響で中止に。シャボン玉オヤジがナイトバブルの実現を模索する中、今回の企画にたどり着いた。
このコラボ企画で、夜間のライトアップ技術を応用したという齋藤さんは「光の色が微妙に変化し、混ざり合った。化学反応がおもしろい」と回顧。シャボン玉オヤジは「奥が深く、試行錯誤の繰り返し。今回は課題が見えたので挑戦を続けたい」と先を見据えた。
次回の企画は「『幻想的な未知との遭遇』のようなテーマで、スモークも出してみたい」と齋藤さん。「幼稚園や養護施設など建物なら、演出も仕込める。子どもたちも見られるショーを(光が引き立つ)真っ暗な場所でやりたい」と夢は膨らむ。2人は「日常を忘れて純粋に楽しんでもらえたら。市民として川崎を盛り上げたい」と意気込んだ。
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